タイムのシングルハーブティーの味わい・香り・色の官能評価と、主要成分との関係性
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Happy Herb Lab
ハーブ名 | 学名 |
ジャーマンカモミール | Matricaria chamomilla/ Matricaria recutita |
主要成分 | 精油(αビサボロール、カマズレンなど)、蒸留の際にカマズレンに変化するセスキテルペンラクトン類(マトリシン)、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリンなど)、コリン、クマリン類、その他 |
服用法 | 約3gに熱湯150mlを注ぎ、フタをして5〜10分間抽出したものを1日3〜4回服用する。 |
官能評価 補足 | 甘味と旨味が強く、酸味や渋味はほぼないため、後味がやわらかい。 |
香りや色 | りんごのような濃厚な香りにやや藁などの草のような香り。 |
成分と評価との関係性考察 | 精油は、カマズレンの色味が影響し深い青色になるが、ハーブティーの本官能評価では、味わい、色、香りに対し、主要成分の明らかな影響は認められない。 |
この官能調査は、シニアハーバルセラピストの小論文作成で実施したものです。
ハーバルセラピストで学んだ30種類のメディカルハーブのうち24種類における、ハーブティーの味わいや香り、色に関する個人的な官能評価を実施。各メディカルハーブの主要成分と味わいや香り、色との関係性も考察する。
ただし、味わいや香り等は個人差や体調による感覚の差があり、今回の官能評価はいち個人のいち時点の主観的評価であることを前提としている。
「メディカルハーブの事典 改訂新版 主要100種の基本データ」に記載されている服用法に則りハーブティーを淹れ、甘味・酸味・苦味・渋味・旨味の5つの味の強弱を5段階で評価するに加え、特徴的な色や香りがある場合は評価する。さらにメディカルハーブの持つ成分とハーブティーの特徴の関係性を考察する。
ジャーマンカモミールは、世界中で最も親しまれているハーブティーです。有効成分はフラボノイドのアピゲニンで鎮痙作用、精油成分のカマズレンやα-ビサボロール、蒸留時にカマズレンに変化するセスキテルペンラクトンのマトリシンです。
胸焼け、胃炎、生理痛、疝痛(健康な乳児でみられる原因の特定できない発作性、反復性にみられる腹痛。さしこみ)、冷え性、不眠など幅広い薬効があります。
外用としては、カレンデュラと並び肌のためのハーブとして知られています。
ただし、キク科アレルギーのある方は使用には注意が必要です。