セントジョンズワートのシングルハーブティーの味わい・香り・色の官能評価と、主要成分との関係性
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Happy Herb Lab
ハーブ名 | 学名 |
ウスベニアオイ | Malva sylvestris |
主要成分 | 粘液質、フラボノイドのアントシアニン(デルフィニジン)、タンニン |
服用法 | 約1.5〜2gに熱湯150mlを注ぎ、フタをして10分間抽出したものを用事服用する。 |
官能評価 補足 | 甘味、旨味、ほのかな酸味を感じるが、苦味や渋みは少ない。 |
香りや色 | 茶葉の香りは花の蜜のような酸味が強いがお茶にすると軽減する。 お湯を入れてすぐに鮮やかな青紫になるが、時間経過と共にくすむ。 |
成分と評価との関係性考察 | アントシアニジンにより、鮮やかな青紫色になる。 タンニンが含まれているが苦味や渋味は少ない。仮説として粘液質に甘味が含まれており、ウスベニアオイには粘液質が多く含まれていることで、甘味が苦味や渋味を抑えている可能性も考えられる。 |
この官能調査は、シニアハーバルセラピストの小論文作成で実施したものです。
ハーバルセラピストで学んだ30種類のメディカルハーブのうち24種類における、ハーブティーの味わいや香り、色に関する個人的な官能評価を実施。各メディカルハーブの主要成分と味わいや香り、色との関係性も考察する。
ただし、味わいや香り等は個人差や体調による感覚の差があり、今回の官能評価はいち個人のいち時点の主観的評価であることを前提としている。
「メディカルハーブの事典 改訂新版 主要100種の基本データ」に記載されている服用法に則りハーブティーを淹れ、甘味・酸味・苦味・渋味・旨味の5つの味の強弱を5段階で評価するに加え、特徴的な色や香りがある場合は評価する。さらにメディカルハーブの持つ成分とハーブティーの特徴の関係性を考察する。
ウスベニアオイは粘液質ハーブとして有名で、粘膜や皮膚を守るメディカルハーブです。
喉の腫れや痛み、膀胱炎や尿道炎、胃炎などの時に主にハーブティーとして、外傷や皮膚炎の際は、湿布やローション、パック、入浴剤などとして使います。
また、最近ではウスベニアオイのハーブティーのきれいな青紫色が人気で、レモンなどの果汁を加え酸性にすると、一瞬で色がピンクに変わる特徴もあり、ウスベニアオイを使ったカフェレシピなども増えています。