タイムのシングルハーブティーの味わい・香り・色の官能評価と、主要成分との関係性
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Happy Herb Lab
ハーブ名 | 学名 |
ダンディライオン | Taraxacum officinale |
主要成分 | 炭水化物(イヌリン:春季2%、秋季40%)、フィトステロール(タラキサステロール)、苦味質(タラキサシン)、フェノール酸(カフェ酸)、ミネラル(カリウム、カルシウム)、その他 |
服用法 | 3〜4gに熱湯150mlを注ぎ、フタをして10分抽出したものを、1日3回服用する。 |
官能評価 補足 | 苦味が強く、しいたけやコンソメスープのような重厚感ある旨味とコクがある。 |
香りや色 | コーヒーや麦茶のような香ばしい香り。 |
成分と評価との関係性考察 | タラキサシンとタラキサステロールにより苦味と渋みがある。 イヌリンによるほのかな甘味がある。 |
この官能調査は、シニアハーバルセラピストの小論文作成で実施したものです。
ハーバルセラピストで学んだ30種類のメディカルハーブのうち24種類における、ハーブティーの味わいや香り、色に関する個人的な官能評価を実施。各メディカルハーブの主要成分と味わいや香り、色との関係性も考察する。
ただし、味わいや香り等は個人差や体調による感覚の差があり、今回の官能評価はいち個人のいち時点の主観的評価であることを前提としている。
「メディカルハーブの事典 改訂新版 主要100種の基本データ」に記載されている服用法に則りハーブティーを淹れ、甘味・酸味・苦味・渋味・旨味の5つの味の強弱を5段階で評価するに加え、特徴的な色や香りがある場合は評価する。さらにメディカルハーブの持つ成分とハーブティーの特徴の関係性を考察する。
ダンディライオンは“肝臓ケアハーブ”、“腸のデトックスハーブ”として知られているメディカルハーブです。その歴史は古く、アーユルヴェーダやアラビアのユナニ医学で肝臓や胆のうの不調やリウマチなどの体質改善に使われたり、北米の先住民は腎臓病や水腫、皮膚病に用いられたりしていきました。日本でもダンディライオンの根は、苦味健胃剤や胆汁分泌の促進、作用が穏やかな下剤、母乳分泌の促進などの目的で生薬として使われてきました。
含有成分の苦味質のタラキサシン、フィトステロールのタラキサステロール、イヌリンが肝臓と腸、腸から母乳へ影響を与えると考えられています。
地上部(葉部)はカリウムを豊富に含み、利尿作用があり、食欲増進や腎臓ケアに用いられます。